写真への想い
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写真への想い
私の写真のテーマは、「いのち」です。
自然の中で出会う鳥や昆虫、動物たちは、私にとって単なる被写体ではありません。
それぞれが懸命に生き、この世界をともに支える、かけがえのない生命です。
だから私は、「撮る」のではなく、「撮らせていただく」という気持ちを大切にしています。
自然は、人の思いどおりになるものではありません。
命との出会いは、待ち、感じ、受け止めるものです。
その瞬間を授けていただいたことへの感謝を胸に、静かにシャッターを切ります。
私は僧侶として、多くの方々の人生に寄り添い、命の誕生を喜び、別れの悲しみに向き合ってきました。
その日々の中で深く感じるのは、人も自然も決して独立して生きているのではなく、互いに支え合い、生かされながら存在しているということです。
その眼差しは、自然の中で小さな生命と向き合うときも変わることはありません。
私が写真で伝えたいのは、珍しい生きものや美しい風景だけではありません。
風に身を任せる一枚の羽、朝露をまとった小さな命、懸命に生きるその姿
――そうした一瞬の中に息づく、生命の尊さです。
一枚の写真が、自然への畏敬の念や、
身近な生命への優しい眼差しを育むきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。
写真は、命を所有するためのものではなく、命との出会いを分かち合うもの。
私はこれからも、一つひとつの出会いに感謝しながら、
「いのち」という終わることのないテーマを追い続けていきたいと思います。